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少年の主張「夢」2005年10月某日

私の通っている中学校で校長先生は、この中学校を夢の飛び交う学校にしたいと、よく話してくれます。 校長先生の言った事を実現するためには、私達生徒が、夢を持っていなければならないのですが、 果たして、今の中学生に、夢だなんて物があるのでしょうか。

私には、みんなが夢を持っているようには思えません。
当然、確かな夢を持っている人もいますが、それは一部の事です。

皆、今が楽しければいいという雰囲気で将来の事などあまり気にしていないように思えます
なぜならば、周りの中学生のほとんどが、やりたくない事はすぐにいやといって、 そのときの自分の都合だけを考えて行動しているからです。 将来のためにやらなければならない事でも、面白くなかったらすぐに手を抜いてしまっています。

少し前までは、私も夢など持ってはいませんでした。
それは今からさかのぼる事、二年前の話です。

当時、容姿や外見が気に食わないという理由で、いじめられているクラスメイトがいました。 私はそんな理不尽な理由でいじめられているクラスメイトと、 無関係を装うことなどできませんでした。 だから、周囲から「汚い」と言われ続けていた人たちとも、自然に接するようにしたのです。 ですが、その行為が、周囲の目には良い子ぶっているように写ったのでしょう。 少しでも目立つ事をすると、今度は自分がいじめの対象となってしまいました。

やがて、私は犬の糞のように扱われるようになりました。 廊下を歩けば、ごみを投げられ、 すれ違おうものなら、露骨に避けられたりしました。 私が物に触れると、その全てを、何度も何度も磨かれました。
何をしても、キモイと馬鹿にされるだけでした。

そんなことが毎日続き、私は頭が可笑しくなりそうでした。 私は幾度となくカッターナイフを手にとりましたが、そのまま自殺する事はありませんでした。 なぜなら、私を支えてくれる人が居たからです。 それは、私と同じような扱いを受けていた、級友の一人でした。

彼が止めてくれたおかげで、大事には至らなかったのですが、私の考え方は曲がっていくばかりでした。 その時は、周りの人全てが憎くてしょうがなくて、 そしてその人たちを自分より下等な人間だと決め付け、 見下すようになっていました。 自分自身でも分かるほど、私は人間としてゆがんでいきました。 その頃の私は夢とは全く無縁の人間でした。

いじめが終わってから、二年の月日が流れようとしている今、 夢というものが、一つだけ新しく、私の心の中に生まれました。 私は、過去に私の支えとなってくれた、級友のように、 誰かの支えになりたいと思うようになったのです。 そのために、私は教師になることを決めました。

まだ、大人ではない、私たちは、知らないうちに誰かを傷つけたり、 誰かに傷つけられたりしています。 私は、私のようにいじめを受けている人を、助ける事ができる教師になり、 今までの経験を生かして、いじめの起こらない学級を作っていきたいです。

私は夢を持ってから、少しずつまともな人間になってきています。 また、自分の出来る事を、精一杯やることの意義を見つけたような気もします。 夢は私を大きく変え、日々を充実させ、活力を与えてくれました。 今では毎日が楽しくて、すがすがしいです。 無気力で将来の事など、あまり見ようとしない中学生が増えている今こそ、 一番必要とされているのは、夢だと思うのです。

まだ夢を持っていない人も、夢を忘れた人も、 達成できた人も、一度、自分の夢について考えてみてください。 考えるだけでも何かが変わります。 私のように、大きな収穫があるかもしれません。

「あなたは、夢を持っていますか?」

管理人(作者)からのメッセージ

少年の主張本番前にほとんど練習せず、玉砕された覚えがあります。
余裕が無く、二日で覚えたと言うシロモノ。
中二の私の実力なんてこんなもんだ。

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